でこりんのラグビー雑記帳

15年ワールドカップでラグビーにはまってしまったにわかラグビーファンの雑記帳です。観戦記・選手紹介・ルール・プレー説明などラグビーの面白いところをファン目線でまとめています。

オリンピックとW杯 久保選手のオリンピック派遣について

最近サッカーもちゃんと知りたいと思って、LINEのサッカーニュース配信を受け取るようにしたのですが、気になるニュースがあったので思ったことをまとめておこうと思います。

 

◆久保選手のオリンピック派遣で日本代表とクラブチームで交渉中?

www3.nhk.or.jp

久保選手が所属するクラブチームが、彼らの事情(怪我人が多いだって)でリオオリンピックへ久保選手を出すのを嫌がっているんだそう。日本代表としてもそれじゃ困るっていうんで、クラブ側とご相談中、というのがものすごく簡単なニュースの内容です。

 

ラグビーとの違い、仕組みと認識

初めてこのニュースを見たとき、私は「は?」と思いました。オリンピックをテストマッチと置き換えたとき、ラグビーでは仕組みとしても、認識としても、そんなことが起こりえないからです。まず、ワールドラグビー(サッカーでいうFIFA)がテストマッチ期間(=ウィンドウマンス)を定めており、期間中はクラブチームの試合はすべて中断されます。また認識としてもテストマッチが最も重要とされるべき試合であり、それより優先される大会はありません。サッカーにはそのような明確なプライオリティもそれを助ける仕組みもないんだな〜、選手は振り回されてかわいそう、と思いました。

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ワールドラグビーのロゴ。個人的にはWRはかなりしっかりしているイメージ。

 

◆そもそもオリンピックってなんだっけ?

じゃあどうあるべきだったのか?を考えるにあたって、オリンピックってそもそも何?を確認しておきます。

オリンピックのそもそもの目的をでこりん的にざっくり解釈すると「生き方の創造(人生哲学)」と「調和のとれた人間の発育への寄与」「平和でよりよい世界作りへの貢献」らしいです。競争とその結果が目的ではなく、その過程に生まれる人間的成長が世界平和に繋がるというようなところでしょうか。

出典:JOC - オリンピズム | オリンピック憲章

これが正しいのであれば、久保選手の所属するクラブチームがオリンピックのために大事な選手を出してやる義理はないのかなと思ってしまいます。クラブチームはサッカーというスポーツによって経済的利益を作り出すことが目的であって、オリンピックの本意とは全く違う生き物のように感じますし。

 

◆サッカーや他のスポーツにおけるオリンピックの立ち位置

またサッカーというスポーツが最も重要としている大会ってワールドカップのはずです。観客動員数で見ても、1位:サッカーW杯 2位:夏期オリンピック 3位:ラグビーW杯 が事実。サッカーがオリンピック競技じゃなくなったとしても、サッカーにとっては別なんてことないくらい、サッカーは世界中で愛され、今も流行っている競技なのです。逆にアーチェリーなんかは日本人メダリストが生まれたことで一気に誰もが知るスポーツになったし、フェンシングの太田選手もオリンピックで活躍したことで所属先が決まりましたよね。そんなことを考えると、競技によってオリンピックという大会がどういう立ち位置でどうあるべきかは違っているような気もするし、サッカーというスポーツにとって、オリンピックのために選手を排出することの価値があるのかないのか疑問に感じるのも、無理はないのかなと思います。

 

◆ある程度指針は必要かもしれない

それぞれの競技にそれぞれの価値観があることは別に何の問題もないと思います。ただこのようなニュースが出てしまうことによって、そのスポーツに対するよくないイメージがついてしまうとしたら、よろしくはないのかなと思いました。選手もかわいそうですし。そんなことを防ぐためにも、各競技におけるオリンピックの立ち位置を明確にして、仕組みをちゃんと作ってあげないといけないのかなと思いました。

15人制ラグビーに関しては前述の通り、今年からオリンピック種目になった7人制についてはこれからいろいろ考えていかなくてはいけないかもな〜と思っています。きっとセブンスについてはオリンピックが頂点になるんだろうな〜。

 

そんな感じです。久保選手本人はオリンピック出たいみたいだし、うまく解決するといいな〜🌸