関東大学ラグビーのまとめ 対抗戦・リーグ戦ってなに?
前回の帝京VS筑波の記事を書きながら、関東の大学ラグビーっていつもよくわかんなくなっちゃうんだよな〜と思っていたので自分のためにまとめてみました。
◆概要と1月末までの流れ ざっくりしたイメージ図
まとめを書くにあたって調べた最初のメモ。ほぼウィキペディアと自分の知識だからちょいちょい間違っているけどざっくりのイメージ図はこーんな感じと思う!
◆対抗戦とリーグ戦ってなに?その由来は?
日本のいろんなところで大学ラグビーは行われているのですが、結局熱いのは関東大学たちです。(トップリーガーも多くの選手を輩出しているし)そんな関東ラグビーは大きく2つのカテゴリーに分かれて公式戦に臨んでいます。
①関東大学ラグビー「対抗戦」グループ
Aグループ(実質の1部・強い方)とBグループの2つに分かれて試合をします。所属しているのは、例えばAグループでは、帝京大学、早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学、筑波大学、青山学院大学、日本体育大学、成蹊大学。要は、いわゆる伝統校の集団。
現在残る対抗戦グループは、1899年慶應義塾大学にラグビーが持ち込まれたラグビー創成期から続く各大学同士の「定期戦」を、関東ラグビー協会がまとめて仕切っているものです。よくメディアでいう「伝統の早慶戦」(毎年11月23日)や「早明戦」(12月の第1日曜)というのはここが由来。
現在では総当たりとしていますが、根本的な考え方は「定期戦の集合」なので、みんながそれぞれと一騎打ちをしたら、一番多く勝ったのは(例えば)帝京大学だったね〜だから実質優勝は帝京かな、でもでもそれはあくまでも定期戦のまとめって意味ってだけねという、ちょっと回りくどい考え方をしています。
②関東大学ラグビー「リーグ戦」グループ
リーグ戦グループは、対抗戦グループに所属しない関東大学が1部〜6部までに分かれて試合を行なっています。有名どころはやっぱり1部の東海大学、流通経済大学、大東文化大学、中央大学、拓殖大学、関東学院大学、法政大学、日本大学 でしょうか。
リーグ戦の生まれは戦後日本まで遡ります。戦争が終わって大学ラグビーが復興するにつれて当時の「新興校」たちも力をつけて来ます。そうなると伝統校とも試合がしたい、だけど彼らには「定期戦」があり予定が合わない、伝統校の都合のいいスケジュールになってしまう。そんな不満からいっそ別々に…=リーグ戦グループの誕生、というわけです。(たぶん)
上記2つは当然関東ラグビー協会の仕切りで行われています。だからJRFU会員特典の招待券使えないんだよね。(これが言いたかっただけ)
◆大学選手権では所属の垣根を超えて対戦 その先は日本一!
対抗戦・リーグ戦でそれぞれ分かれている彼らですが、大学日本一を争う「大学選手権」ではそれぞれ枠を持ち対戦しています。今シーズンの大学選手権は1月2日に準決勝が行われ、結果(でこりん贔屓の)帝京大学VS東海大学での優勝決勝戦ということになりました。名前の通り全国で一番強い大学を決める大会になるので、大会の主催は日本協会(=特典招待券が使える)というわけです。
また大学選手権で優勝すると、日本選手権という社会人プロチーム(つまりトップリーグ)を含めた日本一を決めるトーナメント大会に出場することができます。その昔は大学と社会人の実力差があまりないこともあって、プロチームVS大学でちゃんと日本一を決める大会があったのです。(平尾キャプテン率いる同志社VS松尾キャプテン率いる新日鉄釜石とか)今となっては当然プロチームの方が強くて当たり前、大学に負けるなんて、になっていますが。
大学選手権 16年シーズンの出場ルール
https://www.rugby-japan.jp/wp-content/uploads/2016/05/0971ceec5fce1fa3d5d793004310d04d-1.pdf
◆最後に。統一リーグが必要なのでは?
そもそも対抗戦とリーグ戦に分かれているのは「定期戦」「伝統」という概念だけ。ラグビーは平たく言えば古い方が偉いので、 いわゆる伝統校が定期戦にこだわってそれぞれに戦っている現状は理解できます。でも現象だけを見れば結局総当たり戦をやってるんでしょ?&どちらも上位4大学がちょっと抜けて強い のでちゃんと強い人たち同士で切磋琢磨した方が、日本ラグビーのためになるのでは?という感じです。
また来年度から日本選手権から大学の出場枠がなくなるらしく(=スーパーラグビーへ向けての準備期間を伸ばすため、国内シーズンを早く終わらす)そういう流れからも関東大学の統一リーグ立ち上げへの機運が高まるといいなぁ〜と思います、とか言ってみたり笑