でこりんのラグビー雑記帳

15年ワールドカップでラグビーにはまってしまったにわかラグビーファンの雑記帳です。観戦記・選手紹介・ルール・プレー説明などラグビーの面白いところをファン目線でまとめています。

12/16 大学選手権3回戦@秩父宮 シオネ・ヴァイラヌって誰?

いろいろあってなかなか秩父宮へ行けなかったのですが、先日ようやく行ってきました。今回は大学選手権1回戦の観戦記、お目当てのシオネ・ヴァイラヌについてまとめたいと思います。

 

◆大学選手権って何?

全国で1番強い大学を決めるトーナメント大会のこと。全ての大学生が目指すトップオブトップスの大会です。正式名称は「全国大学ラグビーフットボール選手権大会」で、日本ラグビー協会が主催し、毎年12月〜1月に開催されています。この大会に参加するためには、地区予選を勝ち抜く必要がありますが、参加枠が地区によって違います。今年はこんな感じ↓

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 昨年度の優勝は対抗戦所属の帝京大学、準優勝はリーグ戦所属の東海大学なので、対抗戦のトップ4校、リーグ戦のトップ4校、関西のトップ3校、それ以外の地方代表から3校というラインナップになりました。改めて大会概要を見て気づいたけど、参加14校中8校が関東の大学なんですね。現状の大学ラグビーの勢力図そのもの、といった印象です。

 

◆シオネ・ヴァイラヌってだれ???

今回取り上げたい選手は朝日大学所属のシオネ・ヴァイラヌ選手。写真右から2番目です。

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まず、朝日大学は東海・北陸・中国・四国地域代表の岐阜県にある大学で、大学選手権には6年連続6回目の出場。関東の列強大学を破るべく上京する地方大学の星です!

肝心のヴァイラヌ選手は、トンガ出身の21歳、大学4年生です。184cm 118kg で少しぽちゃっとしてる印象。ポジションはNo.8、とにかく相手のタックルを跳ね飛ばして前に進む能力が抜群に高いフィジカルモンスターです。

 実はこのヴァイラヌ選手、この試合が始まる前から注目されていました。というのも、彼は現役のトンガ代表なのです!11月のテストマッチで初めてトンガ代表に招集され、日本代表と試合をしました!!

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 トンガ代表メンバー表 控えの20番がヴァイラヌ!

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試合のキャプション 赤の背番号20番がヴァイラヌです。ラックからボールを拾い

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走り出します、前進!

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日本代表 真壁選手と真っ向勝負。

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 この局面では真壁選手に押し込まれてましたが、ここはね、真壁が気合入りすぎ笑 私は見ながら笑っちゃいましたし、JSportsでも突っ込んでました。また、このときの感想がフリーアナウンサー住田さんのブログに掲載されていました。結構自信になったんだね!

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藤島さん(スポーツジャーナリスト)が12月の楕円球に見る夢(ラジオNIKKEIポッドキャスト番組)でも言っていましたが、ヴァイラヌを地方大学で学ぶ日本の学生と捉えたら、はっきり言って日本代表になれるわけない位置にいます。それでもテストマッチという舞台を与えられれば、本人が自覚する以上の役割を果たすことができる場合もある、というのがよく分かるというか、なんだかそんなこともあるんだなぁと、元気にしてくれる選手だなぁと思いました。

 

でも彼がトンガ代表になれたのは偶然ではないんですよね。ドバイかオーストラリアのセブンスかテンズの(すごく曖昧笑)試合に出たら、そこでイングランドのプロリーグチームであるサラセンズのコーチに見出されて、現在はサラセンズのジュニアチームで活動。サラセンズでの活動を受けて、トンガ代表として声がかかった、という流れみたい。大学選手権のために日本に戻ってきたけども、終わったらまたイングランドへ戻るとのこと。あのオーエン・ファレルと仲良しらしい、ひぇー!

 住田さんブログ https://ameblo.jp/sumi-kun/entry-12333853964.html?utm_source=gamp&utm_medium=ameba&utm_content=official__sumi-kun&utm_campaign=gamp_paginationThumbnail 

まぁそんな彼をお目当てに秩父宮へ出向いたわけなのです。

 

◆私と朝日大学

私が朝日大学を認識したのは、遅ればせながら今年の7月に秩父宮で行われた菜の花薬局セブンスでした。地方大学がわざわざ秩父宮に来てさ、トップリーグ神戸製鋼相手に逆転勝ちって、なんかロマン、あるじゃない?みたいな。

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 菜の花薬局セブンズの観戦記

 

朝日大学 vs 流通経済大学戦の感想

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ようやく試合の感想笑 まずは結果から。最終的なスコアは離されてしまい、大学選手権出場常連校である流通経済大が順当に勝った、というのがパッと見の感想だと思います。ただ前半終了時のスコアは28-24と朝日大学がしっかり勝てる位置にいたんですよね。それだけに悔しい結果です。

あと一見朝日大学はバイラヌ頼り的な印象を持たれるかもしれないですが、全然そんなことなかったです。フォワードとバックスの連携がよくて、アタックは結構通用していました。いいトライたくさんあった!あといい判断をしている場面が多く、一人一人のラグビー偏差値が高い、よく考えているチームだなぁと感じました。

ディフェンスも気持ちが入ってるのが伝わってくるナイスタックルが何回もありました。単純にフィジカルを比べると、どうしても朝日大学の方が小さく見えてしまうのですが、しっかりタックルに入っていたし、がっつり倒せなくても何かしらもう一仕事して、なんとかビッグゲインを防いでいるように見えました。

ただラックでのボールの取り合いではフィジカルの差がそのまま出てしまうこと、マイボールラインアウトでも苦戦をしてしまったところが悔しい…前半終了まではしっかりついて行ったんですが、後半の後半で流通経済大学が本来の実力を見せつけた、という流れでしたね。ただ勝てるかもしれないと思える時間帯もあったし、朝日大学にとっては残念な結果でしたが、とってもいい試合でした!!

 

◆おわりに。

この記事を書き始めたのが月曜日、そして今書き終わろうとしているのが土曜日、私は今秩父宮に向かう電車の中です。ラグビーのハイシーズンが来ています、みなさん、ぜひ秩父宮で、会場で、ラグビーを見ましょう!!!